リハビリの専門職として代表的なのが、理学療法士(PT)・言語聴覚士(ST)・作業療法士(OT)です。これらの職種の仕事はリハビリを行うという大まかな点は同じですが、具体的な支援内容は異なります。理学療法士は、立ったり歩いたりといった運動機能のリハビリに特化しています。言語聴覚士は、その名の通り言語や聴覚機能などのリハビリに特化した職種です。作業療法士は、食事や入浴など日常生活で必要な動作のリハビリのほかに、認知症や鬱病の患者のリハビリも行う職種です。いずれも国家資格の取得が必要なので、福祉の分野で手に職をつけたい人は目指す価値があるでしょう。
リハビリ専門職になるには、指定の福祉関連の学校に一定期間通い、国家試験を受験後合格する必要があります。しかし、現在一般の介護職として仕事をしている人などは、昼間に通学する時間を確保できないケースがほとんどのはず。そんな人たちも夢を諦めずに済むように、夜間授業を行っている学校があります。全国各地に福祉関連の学校はありますが、そのすべてで夜間授業を行っているわけではないので事前の確認は必須です。夜間の授業は18時から21時頃までの時間帯が多く、昼間に仕事をしながら無理なく通学時間を調整できるでしょう。また、昼間の学校よりも夜間学校の方が授業時間が短く、その間に必要なカリキュラムが詰め込まれていることも多いようです。リハビリ専門職として不可欠な知識だけを効率的に身につけて資格取得が目指せるのも、夜間学校に通う魅力と言えます。